看護物語

家族の絆~意識レベル回復に向けたアプローチ~

2014.04.02

Aさんは40歳代男性。左被殻出血にて入院し当日緊急手術を行いました。

妻と娘2人、息子1人の5人家族。静岡県に住んでいましたが、仕事の関係で横浜に単身赴任していました。関わり当初は発語もなく、意志疎通は困難でした。

術後もAさんの反応は少ない状態で不安を抱えつつも毎日面会にいらっしゃり、一生懸命Aさんに話しかけている姿をみて、Aさんの趣味や職業を考慮し私たちは積木を用いて、家を作ろうと提案しました。すると家族の中で考え、今までの生活をAさんに思い出してもらうよう自分たちが住んでいる間取りのような構造にしていました。

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はじめAさんに積木を渡すも積むことはできず、離してしまうことが多かったですが家族が「ここだよ」など話しかけながら一緒に作成していました。そして完成近くには左手で柱の位置を示したり、屋根を置く場所は?などと家族が尋ねるとそこを指さすなどAさんの意識レベルにも変化がみられてきました。

本人の職業に合わせたレク、今までの生活を思い出させるようなレクを行ったこと、さらに、より患者様と近い存在にある家族の力があったことが今回の意識レベルの向上につながったのだと実感しています。

家族からも笑顔でいられる時間が増えた。安心した。といった言葉をいただき、はじめは不安が大きかった家族も少しずつレベルが向上していくA氏をみて安心することができたのだと思います。

clip_image006clip_image0084Fスタッフが心がけているのは急性期でありながらも社会背景にしっかりと着目し家族の不安に寄り添いじっくりとかかわっていくこと。また患者様の個別性、疾患の程度に合わせ、安全に配慮したレクを行っていくことも大切にしています!