看護物語

☆わが病棟のアイドル☆

2013.11.18

☆わが病棟のアイドル☆

回復期リハビリテーション病棟は、以前に比べ高齢の患者さんが多くなっています。わが病棟のアイドルAさんは、笑顔が素敵な101歳です。Aさんは自宅で転倒し、左大腿骨頸部骨折の為、手術目的にて4階病棟に入院しました。在宅を目指す為回復期リハビリ病棟に転棟しました。入院するまで梶山診療所に通院し、健康祭りでは洋裁を展示したり、カットクロスを切ったりと、長年、友の会で汐田総合病院を支えて下さいました。お嫁さんに作ってもらった手作りの可愛らしいブローチがAさんにとてもお似合いで全てのお洋服に付いています。

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入院当初は、食事をあまり取らず、「もういい、いらない。」と拒否され、点滴を行っていました。スタッフが交替しながら食事摂取を促し、栄養カンファレンスを行いました。その結果、101歳であり食事量は少なくても点滴はせず、総タンパク量のデーターをみながら経過をみていく事になりました。

息子夫婦は78歳、77歳と高齢で、介護に対する不安があり、当初自宅退院を諦めていました。次第に伝い歩きが出来るようになってからは、少しずつ自宅退院を望むようになりました。現在、介護に協力的で、食事介助の時には、「もういいって40回も言いながら、これだけ食べましたよ。」と報告してくれます。息子夫婦以外の家族も介護に積極的です。Aさんの所には、ご家族が毎日書いている介護日記や手作り漢字カードがあります。介護日記には、リハビリの様子や食事の内容などが書いてあります。手作り漢字カードは、頭の体操になるからと読んでもらっていて、間違う事は一度もありません。Aさんに対するご家族の愛情を感じます。

日頃のAさんはすぐに疲れてしまうので、タイムスケジュールを作成し臥床時間を多く入れています。リハビリでは、短距離ですが伝い歩きで移動できるまでになりました。きっと、ご家族の愛情がAさんの活力になっていると感じます。

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Aさんはナースコールを押すことが出来ません。「起きられない、起こしてください。」などと遠くからAさんの声が聞こえてくると、それはトイレの合図です。Aさんは失禁したことがなく、必ずトイレで排泄しています。同室者がAさんを気にかけ、ナースコールで教えてくれる時もあります。

病棟スタッフ一同は、Aさんの素敵な笑顔から、癒しと元気を毎日もらっています。年齢にあったその人らしい生活と、家族の協力の大切さをAさんから教わりました。