看護物語

「よくできてますよ」応援します!在宅介護

2011.05.01

汐田総合病院 7階病棟

90才のAさんの在宅介護を支えているのは、70歳代の長男夫婦です。今回、肺炎で入院され病状が落ちついたので、退院の準備が始まりました。要介護5のAさんが在宅で安心して生活できるように、又、長男夫婦も安心して介護ができるための在宅準備です。
在宅スタッフも交えた多職種合同カンファレンスも済みました。

看護師は長男夫婦と面談を行ない、今の思いやこれからのこと、介護の不安等をしっかりききました。今までの介護のやり方で大丈夫なのか、きちんとできているのか大きな不安を抱えられていました。
口腔ケアや経管栄養は、以前からきちんとされていました。問題ありません。
しかし、オムツ交換時に無理な体勢になりがちで、腰痛があることがわかりました。
また、肺炎をおこすリスクがあることから吸引ができたらよいと思っているが、初めてのことで、できるのだろうかとても不安であることがわかりました。

パンフレットは、院内のものを使用しましたが、字の大きさも含め家族にうまく伝わりません。Aさんと家族にとって必要な項目を、大きな字で作成し、実際に見学してもらいながら説明、実施、を繰り返しました。高齢な家族のペースに合わせてゆっくり何度でも。
又、指導の前後で家族の思いを必ず聞く時間を設けました。
・・・よくできてますよ、いいですよ・・・
ゆっくりと家族にとってわかりやすいことばでプラスになる声かけを行なっていきました。

家族は、やり場の無い思いを誰かにきいてもらいたいと思いながらも、自分の感情を表出できずにいる、といわれます。

介護に対して、ひとつでも不安を抱えたままでは、 今後の介護を続けていくことがストレスとなるでしょう。

できていることはきちんと評価し、がんばりを認めることで、病棟が家族にとって心地よい空間になっていきました。そして、小さな成功体験を積み重ねてもらったことが家族にとって自信につながりました。
本当に不安でいっぱいだったが、丁寧にゆっくり何度でも教えてくれて、、、もう大丈夫です。image   image

介護者自身の体力面での不安も抱えながらの在宅介護。
Aさんが安心して家での生活が続けられるように、長男夫婦は新しいことをマスターされました。
尊いことです。そのお手伝いができたことが何よりうれしい私たちです。